本を読む子どもになってほしい!
いつの時代の親も普遍的な親の願望です。
今の子ども達はゲームやネット、動画サービスなど、私の子ども時代と比べ本当に誘惑が多くなっています。
これらは直感的に楽しめるため、自分で読み進めなければならない読書がどうしても後回しになっているような気がします。
「うちの子は高校生、大学生になったから今更読書嫌いは治らないのでは!?」という疑問も解消しますよ。
これらの悩みを持つ方におすすめとなっています。
なぜ読書をする必要があるのか
国立青少年教育振興機構が、「子どもの頃の読書活動の効果に関する調査研究」として、以下のような発表をしています。
① 子どもの頃の読書量が多い人は、意識・非認知能力と認知機能が高い傾向がある。
出典:国立青少年教育振興機構「子どもの頃の読書活動の効果に関する調査研究」
② 興味・関心にあわせた読書経験が多い人ほど、小中高を通した読書量が多い傾向にある。
③ 年代に関係なく、本(紙媒体)を読まない人が増えている。
④ 一方で、スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスを使った読書は増えている。
⑤ 読書ツールに関係なく、読書している人はしていない人よりも意識・非認知能力が高い傾向にあるが、本(紙媒体)で読書している人の意識・非認知能力は最も高い傾向がある。
このように、読書することによって得られる能力は、将来のために体得してほしいものだと思います。
もちろん「子どもの頃に読書をしておくと得られる能力」となっているので、早ければ早い方が良いということも言えることでしょう。
小さい頃から読書によって、学力や読解力など得られることはメリットしかありません。
ではどうすれば、能動的に本を読む子どもになるのでしょうか。
私自身も二人の子どもがおり、この方法で凄く本を読む子になりました。
また、自分自身が本を読むようになった実体験も踏まえてお話します。
本を読む子の育て方
お子様に合った方法で、ぜひ実行してみてください。
読み聞かせ
読み聞かせは鉄板です。
私の周りでも、読書が好きな子ども達は、ほぼ読み聞かせをしてもらっていたと言います。
子ども向け書籍を多く出版している新興出版社でも、読み聞かせのメリットをこのように記載しています。
1.幼児に絵本の読み聞かせをすると想像力と感情が豊かになる
出典:新興出版社「幼児に本を読み聞かせるメリット」
2.読み聞かせは絵本に興味を持ち始めたタイミングで習慣にする
3.読み聞かせは大人も一緒に楽しむことが大切
私の読み聞かせでの実体験として注意してほしいことは、「大人も一緒に楽しむ」と言う点です。
読み聞かせは、読む大人側もとても骨が折れます。
子どもは何回も同じ本を読めと言ってきます。
子どもは何回も純粋に質問をしてきます。
それに対し毎回ちゃんと答えてあげられますでしょうか?
何回も同じ本を読んでほしいと言われて「前も読んだ!」と、つい語気が荒くなっていませんか?
何回も同じことを聞かれて、「さっき教えた!」と、返答が横柄になっていませんか?
大人が一緒に楽しまなければ、子どもも本は楽しくないものだと感じてしまうのかもしれません。
だんだん「本を読んで」と言わなくなり、本から離れてしまいます。
書籍代は惜しまない
本を読む子どもになってほしいのに、なかなか本を買ってあげない人がいます。
私も以前はそうでした。
1冊本を買ってあげると、それを骨の髄まで読み尽くし、身にしてほしいと思っていました。
すぐ「飽きた」と言うものなら、
「もっと大切に何回も読まないのなら買ってあげない!」
と、なってしまうのです。
本に触れることは、「好奇心」を持つと言うことです。
もっともっと新しい本(好奇心)に触れたいのです。
「本を買ってあげない」と言うことは、「子どもと本の関係を阻害すること」と同義です。
安い買い物ではありませんが、書籍代を惜しまず好奇心を持った本と触れる機会を増やしましょう!
あなた自身が本を読む
本をたくさん読む子になってほしいと、スマホでゲームしながら言っている人はいませんか!?
まずはあなた自身が本を読む姿を見せることが大切です。
料理をしていたら、私も料理したい!と近寄ってきませんか?
掃除をしていたら、掃除機貸して〜!と近寄ってきませんか?
それと同じく、あなたが本を読んでいたら、何かしら自分の本を持ってきて、あなたの横にちょこんと座って、真似しながら本を読み出すでしょう。
子にしてほしかったら、まずは自分がする。
子どもに本を読むようになってほしかったら、まずは自分が本を読む。
これは読書以外でも共通して言えることです。
積読(つんどく)
「積読」とは、
・本を買ったはいいものの、今は読む時間がない
・ちょっと思ってた内容と違うから、また機会があったら読もう
こう思った本を、そのまま積んでおくことを一般的には言います。
私は読んだ本をそのまま積んでおく(棚に置いておく)ことで、子どもが興味を持って手にすることを指しています。
私自身、社会人になるまで、全く本を読みませんでした。
社会人になって、父親の本棚に置いてある、山崎豊子先生の「沈まぬ太陽(全5巻)」がふと気になり手に取りました。
父親はなんでこんな長い本を読むのだろう、面白いのかな!?
そんな興味から、本を読むことが始まりました。
それまで全く読書習慣がなかったので、最初の1巻を読むのは、1〜2ヶ月程かかりましたが、だんだんのめり込んで、最後の3巻は1日1冊のペースで読むほどハマっていました。
要は、本を読むきっかけを家の中に置いておくことが大切です。
本を読む習慣がない人は、書店にも図書館にも行きません。
しかし家には帰ってきますし、家にいる時間はどこにいる時間よりも長いでしょう。
家で本を読むきっかけがあれば、大きくなってからでも読書習慣を付けることが出来るでしょう!
まとめ
こうして改めてみると、大切なのは「きっかけ」だと言うことです。
- 読み聞かせするきっかけ
- 本を買ってあげるきっかけ
- 積読で本に触れるきっかけ
そして、その「きっかけ」は全て親がしてあげられるのです!
子どもが本を読まないのではなく、そのきっかけを親が与えていないのではないでしょうか!?
親からの影響はとても大きいですね。
繰り返しになりますが、何歳になっても本を読む習慣を持つことは出来ます。
焦らず、親子一緒に本に触れる「きっかけ」を大切にしていきましょう。
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